2026年現在、WebデザインツールはFigmaの一強時代です。Adobe XDは2022年に新規契約の受付を停止し、事実上の開発終了となりました。
とはいえ「Figma一択でいいの?」「他の選択肢は?」という疑問もあると思うので、現在のデザインツール事情を整理します。
Adobe XDはどうなった?
Adobe XDは2022年9月に単体プランの新規販売を終了。その後、Creative Cloudの一部として既存ユーザーは引き続き利用可能ですが、新機能の追加は止まっています。
AdobeはFigmaの買収を試みましたが、2023年末に規制当局の懸念から断念。結果として、Adobe自身のUIデザインツール戦略は宙に浮いた状態が続いています。
**結論:Adobe XDを新規で選ぶ理由はもうありません。**既存のXDファイルをFigmaにインポートする移行ツールも提供されています。
なぜFigmaが選ばれている?
ブラウザベース
インストール不要で、ブラウザさえあれば使える。Mac/Windows/Linuxを問わない。デスクトップアプリもあるが、ブラウザ版と機能差はほぼない。
リアルタイムコラボレーション
複数人が同時に同じファイルを編集できる。Google Docsのデザイン版のような体験。クライアントへの共有もURLひとつで完了。
コンポーネント・バリアント
デザインシステムを構築するための機能が充実。コンポーネントのバリアント(サイズ違い、状態違い等)を1つのコンポーネントにまとめて管理できる。
Dev Mode
デザインからコードへの受け渡しを効率化するDev Mode。CSSの値やスペーシングの確認、アセットのエクスポートがデベロッパー向けに最適化されている。
プロトタイピング
画面遷移やインタラクションのプロトタイプを作成可能。クライアントプレゼンや、実装前の動作確認に使える。
AI機能
テキストの自動生成、レイアウト提案など、AIアシスタント機能が追加されている。まだ発展途上だが、ルーティンワークの効率化に期待できる。
Figmaの料金
| プラン | 月額 | 特徴 |
|---|---|---|
| スターター | 無料 | ファイル3つまで。個人利用なら十分 |
| プロフェッショナル | $15/ユーザー | 無制限ファイル、チーム機能 |
| ビジネス | $45/ユーザー | 管理機能、SSO、分析 |
| エンタープライズ | $75/ユーザー | 大企業向け |
フリーランスや小規模チームならプロフェッショナルプランで十分です。個人の学習目的なら無料プランで始められます。
Figma以外に選択肢はある?
Penpot
オープンソース・完全無料のデザインツール。Figmaの代替として注目されている。
- ブラウザベース、リアルタイムコラボレーション対応
- セルフホスト可能(社内サーバーで運用できる)
- SVGネイティブで、Web標準に近い出力
- Figmaほどの機能・エコシステムはまだないが、着実に進化中
ベンダーロックインを避けたい場合や、完全無料で使いたい場合の選択肢。
Sketch
Mac専用のデザインツール。Figma登場前はWeb/UIデザインの定番だった。
- 買い切り($120)+ 更新は年額$79
- Mac専用のネイティブアプリで動作が軽い
- プラグインエコシステムが成熟
ただし、ブラウザベースではない、Windowsユーザーとの共有が難しいなどの理由で、新規で選ぶ理由は薄い。
Adobe Illustrator / Photoshop
UIデザイン専用ツールではないが、グラフィックデザインやイラスト制作には依然として強い。WebデザインのモックアップをIllustratorで作る制作会社もまだ存在するが、UIデザインにはFigmaを使い、グラフィック要素だけAdobe製品で作る、というワークフローが現実的。
結局どれを選ぶべき?
| 用途 | おすすめ |
|---|---|
| UIデザイン全般 | Figma |
| 完全無料・OSSで使いたい | Penpot |
| Macで軽量に使いたい | Sketch(ただし新規は非推奨) |
| グラフィック・イラスト制作 | Adobe Illustrator |
2026年の結論:迷ったらFigma。 これは業界のデファクトスタンダードになっていて、クライアントやチームメンバーとの共有もFigma前提になっていることが多い。
Adobe XDからの移行がまだの方は、早めにFigmaへ移行することをおすすめします。